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ドル・円テクニカル分析
7月23日 東京市場終値(17時):107.68/70 安値107.18 高値107.83
ドル4日続伸で9日終値107.53を上回り、ドル買いシグナル点灯。今後、終値で107.20を下回らない限り、ドルの戻りを試す展開が継続。上値目標値は109.80、111.00、112.80。
ドル円相場は6月10日に106.66となり、106.20以上で引けたことからドル買いシグナルが点灯。上値目標値は107.80、109.00と計測していたが、6月16日にザラ場で108.58、終値で108.49まで上昇した。しかし、その後は6月19日107.52→6月26日108.09と推移後、27日は106.35で引け、6月19日終値107.52を下回ったことからドル売りシグナルが点灯。下値目標値の105.00に対し、30日にはザラ場で104.99、終値で105.33まで下落した。しかし、下値達成感から買い戻しが入り、7月7日には107.63に反発。その後、8日の106.41→9日107.53と推移後、15日には105.42で引け、106.41を下回ったことにより、ドル売りシグナルが点灯。下値目標値の103.40に対して、16日にはザラ場で103.77、終値で104.03まで下落した。しかし、その後はドルの買い戻しが継続し、本日まで4日続伸。終値で107.69となり、9日終値の107.53を上回ったことにより、ドル買いシグナルが点灯。上値目標値は109.80、111.00、112.80と計測する。6月16日終値の108.49示現後は右肩下がりのチャネルを形成。3月17日安値95.78、終値97.38からの上昇トレンドの中の右肩下がりの形状であり、経験則的にはさらに上値を試す形と見ている。
一方、ドルが反落し、104.03を下回り、103.99以下で引ける場合は下値目標値を102.20と計測しているが、現状では可能性が低いと見ている。
ドルは16日に103.77まで下落したが、以前にも指摘したように、これは5月19日終値103.10、5月22日終値103.23、5月26日終値103.36と続いた重要な上昇トレンドのサポートゾーンと並ぶ水準まで下がったことになり、この水準を下抜けるか試す展開となったが、あっさり切り返してしまった。今後終値で107.20を下回らない限り、ドルの戻りを試す展開が継続すると予測する。シカゴのIMM非商業部門ポジションでは15日時点でドルのショートポジションと円のロングポジションが急増した。その後はドルが反発していることからそれぞれのポジションは削減されていると見られるが、ドルのショートポジションは3月25日以来最大であることから、まだシコリのポジションが炙り出される可能性が高いと考えられ、引き続きドルの上昇要因になると考えられる。
相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:終値で107.53を上回り、107.60以上で引け、ドル買いシグナル→:上値目標値109.80、111.00、112.80
下値:終値で104.03を下回り、103.99以下で引けると→:下値目標値102.20
市場が強気と弱気の場合に出来高が非対称的である心理学的背景のその③です。
『認知的不協和』
私たちの意思決定が誤りだったことを示す情報が現れたとき、認知的不協和が発生する。私たちはそのような情報を回避し、あるいは歪曲し、さらにそうした不協和に焦点を当てるような行為を回避しようとする。損失を確定することは誤りを確認する行為であり、認知的不協和を作り出す。
『自己過信』
私たちは正しい意思決定をする自らの能力を過大評価する。相場が上昇して利益をあげると、それは自分に抜け目がなかったからだと考え、同じ理由からさらに多くの売買をし始める。
7月14日終値:先物9月限13050、現物:13010.16
相場の森では売りシグナル継続中。終値で13400以上を回復しない限り、下値目標値11500に向けた下落バイアスが継続し、3月17日終値11787.51に対する二番底を形成する展開。相場の木では上下のトリガーポイントは13120と13050。
日経平均の中長期的な相場の森を日経平均現物で見ると、相場は2月14日時点で予測した13000を割り込んだ場合の下値目標値11600に対して、3月17日にはザラ場で11691.00、終値で11787.51まで下値を拡大した。その後、相場は3月28日以降、順調に回復基調を継続。6月6日には14489.44、6月18日には14452.82と戻りを試したが、14500に終値で乗せることができず、逆に反落。6月27日には終値で13544.36となり、6月12日終値13888.60を下回ったことから中長期的な売りシグナルが点灯。下値目標値は11500と計測。本日は13010.16と終値ベースで安値を更新している。今後終値で13400以上を回復しない限り、下値リスクは継続し、11500に向けた下落バイアスは残る展開を予測。この場合、3月17日の11787.51に対する二番底を形成する展開と予測している。
また、短期的な相場の木を日経平均先物中心限月で見ると、相場は7月8日に終値で13000まで下落後、終値で13120→13050→13090と推移。本日14日13050で引けた。今後、相場が反発し、13120を上回ると、上値目標値として13270、13360を計測している。一方、相場が下値を試し、13050を下回ると下値目標値として12900、12820、12760を計測している。
相場の森: 中長期トリガーポイントと目標値
上値:現物終値で14452.82を上回り、14500以上で引けると→上値目標値:15900、17100
下値:現物終値で13888.60を下回り、売りシグナル→下値目標値:11500
7月14日終値:先物9月限13050、現物:13010.16
相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:先物終値で13120を上回ると→:13270、13360
下値:先物終値で13050を下回ると→:12900、12820、12760
市場が強気と弱気の場合に出来高が非対称的である心理学的背景のその②です。
『後悔理論』
私たちは、自分たちが間違いを犯したことを確認する行動を回避する傾向が高い。認めたくないのである。損失を確定する手仕舞い(売買)は、そうした間違いの確認であり、自ら認めたことになる。つまり、面子を失う行動を取りたくないのである。こうした行動が損失の先送りの背景となる。
『精神的区画化』
私たちは全体を別々の区画に分け、全体ではなく、格々の区画の最適化を図ろうとする。単に今現在、利益が確保できるという理由からポジション(持ち高)を手仕舞うのは、こういう理由からだと推察される。これは、利益の確保(利食い)が早い原因の一つと考えられる。
今日の行動ファイナンスは、市場が強気と弱気の場合に出来高が非対称的である心理学的背景について取り上げます。その①です。
『展望理論』
私たちは利益を増やす可能性に賭けるよりも、あえて損失拡大のリスクを冒すことに対してより積極的であるという非合理的な性質を持つ。これは利益を稼げるときは速やかに売却するが、損失がでているときには売却しないことを意味している。
『確実性効果』
私たちは、実現の蓋然性は非常に高くても確実ではないはるかに大きな利益よりも、確実な利益を好む傾向が強い。このことは、持ち続ければ利益がさらに増える蓋然性が大きいと分かっていても、そうせずに利食いの手仕舞いを行う。
『自我防衛的態度』
私たちは、自分が既に行った意思決定を確認するように自分の態度を順応させる。購入後に相場が上昇すれば、売却して利益を確保する。しかし、下落すれば長期の投資家になり、保有し続けようと決断する。
行動ファイナンス用語として今回はパニック時の心理現象を説明するものを取り上げます。
『身体標識理論』
強い脅威がパニック持続を強める身体反応を作り出す。この現象は、パニックが個人におけるより急速な態度の変化を誘発する急激な株価下落時に発生する可能性がある。
『社会比較』
私たちは自分では解釈の困難なテーマについての情報源として他人の行動を利用する。集団的パニックは、株式相場や景気に関して他の人々がどう考えているかを示す非常に明確なシグナルを送ってくれる。私たちはそれに影響されるのである。
『準拠』
私たちの意思決定は、正しい解答を示唆するように思える情報の投入によって影響される。株価は今急激に低下しているという情報が投入されれば、おそらく私たちは景気も同様に悪化しつつある、あるいは悪化すると結論する確率が高い。
『後知恵バイアス』
私たちは過去のいくつかの事象の結末を予測できた蓋然性を過大評価する。つまり、パニックは予測できたはずだと考え、間違いを是正することにさらに熱心になる。
世界の政策金利をアップデート!
6月はノルウェー、ポーランド、7月に入ってユーロ圏、スェーデンが0.25%利上げ。
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ECBは3日、市場の予想通り、政策金利を0.25%引き上げて4.25%とした。全会一致だった。トリシェECB総裁は『インフレはこれまで考えられていた以上に長期間にわたり高水準に留まることが予想される。将来の金融政策のアクションに関して事前にコミットすることはないし、政策のバイアスについても言及することはしない』と発言。
声明では、今回の決定が物価安定という目標に寄与すると述べられた。これは現時点では金利は適正水準で、近い将来に追加利上げする必要性は見えないとの判断と考えられる。しかし、情勢を注視していくとの表現が盛り込まれており、追加利上げの可能性もあることを示唆している。トリシェ総裁は経済見通しの不透明感が強いとしながらも、物価安定へのリスクが増し、ECBは注視を続けると言及。ただし、追加利上げの時期についてバイアスはない、あらかじめ定められた予定はない、必要なことを実施すると述べるにとどめ、すべてオープンとの立場を示した。バイアスがないということは、次回の動きが利下げの公算すら排除しないとも考えられる。経済見通しについて、4~6月期は弱いが、7~9月期に腰折れするわけではないと言及。このため景気が悪化すれば、追加利上げを見送ることが考えられる。
ECB理事会の前に市場は年内に2回以上の利上げを織り込んでいたが、トリシェ総裁の発言が予想以上にタカ派色の薄いものと判断され、連続利上げ観測が後退。ユーロに強い下げ圧力となった。
コンピューター、携帯電話、各種情報端末、インターネットなどICT化が急速に進んだ現代。高度情報化社会に入っても、人間の情報処理における能力はそれほど進んでいないような気がします。
人間自身の生理的な意味での情報処理能力には限界があり、情報の収集に使える時間も限られています。小生なども一日に100通くらいはメールが来ますが、勿論全部読む暇などありません。社内メールですら鬱陶しいものがあります。
行動ファイナンス理論で指摘しているように、人間は情報処理能力の限界から、ヒューリスティックやアンカーリングといった簡便法的なアプローチをとり、それが過小評価や過大評価に繋がると考えられています。また、人間は不協和を避けようとしたり、損失を回避したりするため、情報は人によって加工される傾向があります。人間は同じ情報について異なる解釈を行い、時として全く正反対の結論を導き出すことはよく知られていますが、情報を理解し、加工するときに人間は誤った解釈や判断を下しやすいのです。人間は利益をすぐ実現させ、損失の確定は遅らせる傾向が強いため、その時に置かれている状況によって情報の解釈が変わり、情報が自己増殖的に動き出すと考えられるのです。
続きを読む >> 情報処理と意思決定②
ドル・円テクニカル分析
7月2日 東京市場終値(17時):106.14/16 安値105.79 高値106.25
ドル続伸でドル売りシグナルは一旦消滅。6月19日終値107.52を下回ったことによる下値目標値105.00に対し、ザラ場で104.99、終値で105.33で一旦ドル売りは終了。今後はドルの二番底を試すか、戻りを拡大するか正念場。上下のトリガーポイントは108.20と105.19で目標値は111.00と103.20
ドル円相場は6月5日に105.90で引け、5月30日の105.46を上回り、ドル買いシグナルが点灯。6日は終値で106.04まで上昇したが、9日は105.24に反落。しかし、10日にドルは切り返し、106.66となり、106.20以上で引けたことからドル買いシグナルが点灯。上値目標値は107.80、109.00と計測していたが、6月16日にザラ場で108.58、終値で108.49まで上昇した。しかし、その後は6月19日107.52→6月26日108.09と推移後、27日は106.35で引け、6月19日終値107.52を下回ったことからドル売りシグナルが点灯。下値目標値の105.00に対し、30日にはザラ場で104.99、終値で105.33まで下落した。しかし、下値達成感から買い戻しが入り、7月1日には105.82に反発。本日は106.15まで戻してきている。
今後の展開として、ドルが戻りを拡大して終値で108.09を上回り、108.20以上(できれば108.50以上が望ましい)で引けるとドル買いシグナルが点灯し、上値目標値を111.00と計測する。一方、ドルが105円近辺での二番底を確認するべく再度反落し105.33を下回り、105.19以下で引けるとドル売りシグナルが点灯し、下値目標値を103.40~103.20と計測する。この場合、5月19日終値103.10、5月22日終値103.23、5月26日終値103.36と続いた重要な上昇トレンドのサポートゾーンと並ぶ水準まで下がることになり、この水準を下抜けるか当然試す展開が考えられる。ドル円相場の中期的な方向性を占う上でも、まずは105円を切れるか、そして103円を下抜けるかが重要な分岐点となってくる。この103円を下抜けなければ、ドルの下値は限定的となる一方、下抜けた場合は101円前後、そして3月17日終値の97.38やザラ場安値の95.78に対する二番底を意識する展開となるだろう。NY Dowはすでに3月の水準を下回っている。最近の為替相場が株価離れをしていること、そして3月時点と比較すれば米国金融市場での流動性対策も充実していること、米国政府・中銀高官らがドル安阻止を明確化し、口先介入を再度行う可能性があることなどからパニック的なドル円の下落には繋がらないとみている。しかし、まずは目先の動き(二番底を試すか戻りを拡大するか)が重要な分岐点であり、ドルにとって正念場となるだろう。とりあえずはドル円が105.60を下回り、105.59以下で引ける場合は105円の下抜けを試すべく二番底確認に行く可能性が出てくるので要注意である。
相場の木: 短期トリガーポイントと目標値
上値:終値で108.09を上回り、108.20以上で引けると→:上値目標値111.00
下値:終値で105.33を下回り、105.19以下で引けると→:下値目標値103.40~103.20