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世界の政策金利アップデート
世界の政策金利をアップデート!
9日のFOMC、10日のECB定例理事会では政策金利の据え置きが決定されたが、BOE(MPC)では、0.25%の追加利上げが行われた。
FOMCでは、市場の予想通り政策金利を据え置き(5.25%)とした。
声明文では前回とほぼ同様の表現であったが、市場ではややハト派的な内容を期待していた面もあり、早期利下げに対する期待が後退。米国債利回りが上昇し、ドルが対主要通貨で堅調となった。
声明文の金融政策の部分に関しては、FOMCが重要視するのはインフレが予想通り鈍化しないリスクであることに変わりはないと言及されている。政策バイアスは今後の経済・インフレデータの展開次第でいずれの方向にも調整しうると、中立スタンスが維持されている。また、景気判断部分では“経済成長は今年初めに減速し、住宅部門の調整は継続中である”と成長率鈍化を言及しつつも、今後数四半期では緩やかなペースで景気拡大を見込んでおり、景気失速のリスクは大きくないと見ている。コアインフレは幾分高めであるものの、今後は鈍化していくとの見方が示唆されている。また、資源稼働率が高いことからインフレが高止まりするリスクがあるとの見方が維持されている。市場では依然として年内一回の利下げを見込む向きがあるが、以前の2回以上からは利下げのトーンは後退している。
ECB定例理事会では、市場の予想通り政策金利の据え置き(3.75%)が決定された。
声明文は予想されたほどタカ派的なものではなかった。金融政策は引き続き緩和基調”accommodative side”。政策金利は前回から変更された“穏やかな水準”moderate”が踏襲された。インフレについては中期的な物価のリスクは上方にあるとしてインフレ警戒感を改めて示唆した。
トリシェECB総裁は、記者会見で『強い警戒』“strong vigilance”を使用し、6月の利上げを事実上予告した。しかし、その後の追加利上げの可能性については“6月以降については価格安定性を確保する上で必要なことを行うとしか申し上げられない”と具体的な言及をしなかった。このため、市場ではECBが様子見に転じるとの見方が強まり、ユーロが売り圧力を受けた。
今回のECB理事会前のコンセンサスでは9月も利上げするとの見方が多かった(筆者がヒアリングをした外資系欧州担当エコノミストも9月利上げを示唆)が、年内据え置きとする見方も増える形となった。しかし、2008年の前半に2回の追加利上げを行うとする見方もあり、市場関係者の間では政策金利の追加利上げ幅をめぐり引き続き見方が分かれている。
イングランド銀行金融政策委員会(MPC)は政策金利を0.25%引き上げ、5.5%とした。
これで昨年8月から4回目の利上げとなる。3月の消費者物価指数が2%のターゲットを上回る3.1%であったことや、トレンドを上回るGDP成長、高水準のM4などから利上げは確実視されていた。
声明文では消費者物価指数について“今年中にターゲットである2%付近まで下落する可能性が高い”という見方を示した。また、英国経済が依然堅調であることが示された一方、好調な景気によって余剰生産能力が逼迫し、中期的なインフレリスクの懸念材料であることが示唆された。
市場の一部では、0.5%の利上げを予想する向きもあったことや、ユーロが反落したこともあり、ポンドは対ドル、対円で軟化した。
7月~9月に追加利上げを行うとする見方がある一方、政策金利のピークを予想する市場関係者もあり、見方が分かれているが、16日の四半期インフレ報告で今後の利上げ見通しが言及される可能性がある。
世界の政策金利 (5月10日時点)
日本0.50
米国 5.25
カナダ 4.25
ユーロ 3.75
英国 5.50(+0.25%)5月10日
豪州 6.25
ニュージーランド 7.75
スイス 2.25
デンマーク 4.00
スウェーデン 3.25
ノルウェー 4.00
ポーランド 4.25%
チェコ 2.50
ハンガリー 8.00
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