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コンピューター、携帯電話、各種情報端末、インターネットなどICT化が急速に進んだ現代。高度情報化社会に入っても、人間の情報処理における能力はそれほど進んでいないような気がします。
人間自身の生理的な意味での情報処理能力には限界があり、情報の収集に使える時間も限られています。小生なども一日に100通くらいはメールが来ますが、勿論全部読む暇などありません。社内メールですら鬱陶しいものがあります。
行動ファイナンス理論で指摘しているように、人間は情報処理能力の限界から、ヒューリスティックやアンカーリングといった簡便法的なアプローチをとり、それが過小評価や過大評価に繋がると考えられています。また、人間は不協和を避けようとしたり、損失を回避したりするため、情報は人によって加工される傾向があります。人間は同じ情報について異なる解釈を行い、時として全く正反対の結論を導き出すことはよく知られていますが、情報を理解し、加工するときに人間は誤った解釈や判断を下しやすいのです。人間は利益をすぐ実現させ、損失の確定は遅らせる傾向が強いため、その時に置かれている状況によって情報の解釈が変わり、情報が自己増殖的に動き出すと考えられるのです。
情報が相場を形成するのではなく、相場が情報を形成し(相場の状況が人間の情報の解釈を左右し)、その形成された情報(解釈された情報)によって、相場がまた形成されていくと考えられます。市場参加者が強気と弱気の時では、情報の受け止め方が違う場合がありますが、相場の動きに合わせるかの様に、情報を事後説明的に使う場合が多い。つまり、市場参加者にとっては、情報をどう解釈し、意思決定をするかという問題よりも、最終的には、市場価格の変動自身に影響されて行動を起こしていることが多いと考えられるのです。
高度な情報化が進展しても、人間の情報処理能力には限界があり、必ずしも正しい意思決定につながらない可能性があります。現代は情報過多の時代であり、ノイズ、偽り、噂などに影響されない柔軟で機動的な対応が必要と考えられます。。。と口で言うのは簡単ですけどね。人間は間違いを犯すのです。人間ですから。
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