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100年に一度の金融危機と言われた激動の2008年もあとわずかで終わろうとしています。
今日は、10年前の1998年にも起こった強烈な外国為替相場の変動について書いてみたいと思います。今年の信用収縮→株価暴落→円高はキャリートレードがクロス円全般に行われていた事を示すものでしたが、当時はドル円に集中していました。今回は一日に10円以上もドルが下がる日が二日も続けて起こった話を書いてみたいと思います。
1998年の強烈な相場展開。1998年の悪夢です。
1998年はロシア危機、LTCMの破綻があった年です。市場参加者は損失を他の資産でカバーしようと順番に利食い売り合戦が始まりました。外株→外債→米国債→円債といった具合です。とりわけ日本円は、円キャリートレード(円で調達して外貨に替えて投資する)が華やかな時代でした。損失の埋め合わせ的な利食い売り、円キャリートレードのレパトリ(円を買い戻して返す動き)、さらにその動きに短期投機筋が乗っかる急激な変動が一気に起こったのです。
1995年4月19日、1ドル79円75銭をつけたドルは順調に回復トレンドを続けていました。1997年5月に127円台から110円台まで調整をしましたが、1998年6月には146.75まで上昇。6月17日には日銀とFEDが円買い・ドル売りの強調介入を実施し、19日には133.60まで下げたのですが、ドルの先高感は消えず、8月11日には147.64の高値をつけたのです。しかし、その後はドルの上値も次第に重くなり、20日には終値で142.55まで下落。25日には144.77まで戻しましたが、9月には131.93まで下落しました。9月11日にザラ場で128.80まで下落後、ドルは10月5日135.76で引け、6日終値132.86を経て運命の二日間を迎えたのです。
1998年10月7日と8日は生涯忘れることのできない強烈な相場展開でした。今年の変動もまた強烈でしたが。。。
10月7日のドルの高値は130.76くらいだったと思います。しかし、その日の海外市場で一気に118円台まで急落。翌日8日の東京市場では一旦123.40まで戻す展開となりました。しかし、ソロスが123円台でドルのオファーを置いているとの噂が飛び回り、一向に戻す気配のないドルはズルズルと下げ続け、117円台に突入。そして一気に111.45まで急落したのです。その後、急速に買い戻しが入り、120円台まで戻したのですが、クリントン大統領が『日本の景気回復によって円高になるのは良いこと』との発言で再度ドル売りとなり、116円台まで再度下落する強烈な相場展開となりました。
このときの心理状態は言葉で上手く表現できるものではありません。足は震え、のどが渇く異常な感覚を覚えています。
当時、113.70でリーブオーダーの買いを置いていたときに、電話確認をしていると、画面が一気に変わり、113.50→112.80→112.40→111.80と下げが加速。111.45まで突っ走った暴落は恐怖を通り越す感覚がありました。相場の怖さ、畏敬の念を強く植えつけられる出来事でした。
1997年の円高局面で十二指腸潰瘍を患ったことがあったため、免疫はできていたつもりでしたが、本当にこの年の株式、債券、外国為替の急変には面くらい、相場の大きな力を思い知ったのでした。
-市場参加者へのアンケート②-
本日は、8月1日に載せた部分の回答結果の⑤以降を載せる。
プロの市場参加者は相場の動向予測の際、何を基準にしているのかアンケートによる調査を行ったことがある。判断の材料をファンダメンタルズ分析、テクニカル分析に分類し、予測に占めるそれぞれのウェイト、および参考にしている具体的な中身を述べてもらった。どの人も優秀なプロであり、担当されている各市場の予測方法について意見を聞いたものである。
質問内容については以下の点を聞いた。
①相場予測の際、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析とどちらを見ているか?両方か?一つだけか?
②ファンダメンタルズ分析もテクニカル分析も両方見ている場合、その比率はどれくらいか?
③ファンダメンタルズ分析の具体的な中身について、どんな経済指標に着目しているか?
④テクニカル分析の具体的な中身について、どんなチャートや分析手法に注目しているか?
⑤他人の意見を参考にするか?
⑥そのほかに見ているものは?
⑦自分の相場予測に自身はあるか?
回答結果の概要
続きを読む >> プロはどんなテクニカル分析を見ているか?!
-市場参加者へのアンケート①-
プロの市場参加者は相場の動向予測の際、何を基準にしているのかアンケートによる調査を行ったことがある。判断の材料をファンダメンタルズ分析、テクニカル分析に分類し、予測に占めるそれぞれのウェイト、および参考にしている具体的な中身を述べてもらった。どの人も優秀なプロであり、担当されている各市場の予測方法について意見を聞いたものである。
質問内容については以下の点を聞いた。
①相場予測の際、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析とどちらを見ているか?両方か?一つだけか?
②ファンダメンタルズ分析もテクニカル分析も両方見ている場合、その比率はどれくらいか?
③ファンダメンタルズ分析の具体的な中身について、どんな経済指標に着目しているか?
④テクニカル分析の具体的な中身について、どんなチャートや分析手法に注目しているか?
⑤他人の意見を参考にするか?
⑥その他に見ているものは?
⑦自分の相場予測に自身はあるか?
アンケートでは各市場に渡って様々な人に話を聞いた。
外国為替市場:為替のディーラー2人
国内債券市場:債券トレーダー2人
外国債券市場:外債トレーダー2人
グローバル債券市場:国内外債券運用担当のファンドマネージャー2人
国内株式市場:国内株式担当のファンドマネージャー1人
外国株式市場:外国株式運用担当のファンドマネージャー1人
アセットアロケーションを担当するファンドマネージャー2人
プロップディーラー1人
有名なチャーチスト1人
続きを読む >> プロはどんなテクニカル分析を見ているか?!
○逆ヘッドアンドショルダーズ
今日は逆ヘッドアンドショルダーズについて書きます。
前回紹介したヘッドアンドショルダーズの反対が、逆ヘッドアンドショルダーズになりますが、この例としては、日経平均が大変良い例として上げられるでしょう。
日経平均はご存知のように1989年12月29日の38915.87を天井に、長期下落トレンドを続け、2003年4月28日には7607.88まで下落しました。しかし、その後は上昇トレンドに転換しました。ここでは、ヘッドを7607.88とし、ネックラインを12000とする逆ヘッドアンドショルダーによる上値目標値約16400の場合の計算例を取り上げます。
続きを読む >> 2006年1月の日経平均16400の予測の根拠となった逆H&S計算例
○ヘッドアンドショルダーズ
ヘッドアンドショルダーズは、酒田五法では、三山あるいは三尊天井と言われます。
専門書によれば、三山とは、『大天井の体型を現す線にして、底値より波乱を繰り返しながら上進して高値より下押す。これを三度同じ運動を繰り返すという体型にして、大天井となるものなれば、断固売り放つを良しとす。』と書かれています。
米国では、トリプルトップ型の典型的な例のヘッドアンドショルダーズと称し、天井形成のパターンとしています。
ちなみにこれと逆の形で、長期下落相場の跡に出るものが逆三山あるいは逆三尊、欧米では逆ヘッドアンドショルダーズと呼ばれているものです。これが出ると大底形成が確認されたシグナルとされています。
続きを読む >> 1995年4月の1ドル80円の予測の根拠となったH&S計算例
やられたぁ~
小生が運用業務で精神的な負担から体を壊したときの話を書きたいと思います。
自慢話なんかより、やられた話のほうが面白いですもんね!
今は2008年ですから、11年前の1997年の5月のときです。
ドルは1995年4月19日に1ドル79円75銭の史上最安値をつけて以降、順調に値を伸ばし、1997年5月1日には東京市場終値で127円38銭まで上昇していました。ドルの最安値から2年。大きな調整もなく上げ続けたドルもそろそろ調整もあるのではとびびっていました。利食い売りを入れながら思案していると、大きな公的資金で、外債運用のニーズがあると聞かされました。正直買うのに躊躇しました。片方で利食い売りを入れているのにここから買うの?という感じです。
やむなくポートフォリオの構築を開始しましたが、榊原発言で127円50銭近辺まで上昇したドルは急落。当時の小生のチャートでは、売りシグナルが125円30銭をきったあたりで点灯していました。まずいと思い、ヘッジを入れたのですが。。。
続きを読む >> 相場の洗礼-外国為替相場で体を壊したときの話 - 1997年5月 相場体験談
市場に効率的な部分があると感じるとき
小生は、市場は常に効率的ではないとの見方を持っていますが、時々、効率的に思える瞬間があります。
経済学者や実務者の指摘によれば、金融市場では政策金利の変更や戦争の終結といった情報が『相場に織り込まれていない』などという言い方や、『噂で買って、ニュースで売る』という考え方の背景には、情報は時間をかけて投資家の間に浸透していき、金融市場もその浸透度合いを反映して徐々に変動していく面がある。このため、他人よりも先に情報を手に入れれば儲かるチャンスがあるわけであるが、このように情報に関する『非効率性』を利用して利益を上げることができる市場を『非効率的市場』と定義している。テクニカル分析やファンダメンタルズ分析などの伝統的アプローチは、すべてこの非効率性を前提にしていると言われている。
一方、それとは正反対に、あらゆる情報は瞬時且つ同時にすべての投資家に広まり、その瞬間において金融市場の価格は、あらゆる情報を織り込んでいるとする見方がある。これは『効率的市場仮説』と呼ばれている。効率的な市場においては、投資家は株価など金融市場価格に対する最も合理的な期待を形成し、そのもとで株価など市場価格は均衡していると考えられる。投資家が情報を即時にすべて使用して合理的に株価など市場価格を判断する結果、すべての投資家は同質の期待形成をすると仮定したものを『合理的期待形成』と呼び、効率的資本市場とはこのような投資家のみが参加している市場であるとしている。
続きを読む >> 市場に効率的な部分があると感じるとき
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